抗がん剤治療中のアートメイクにおけるリスクや注意点を解説

「抗がん剤によるがんの治療中でもアートメイクは施術できる?」

「抗がん剤治療中の施術はリスクがある?」

と悩んでいませんか。

結論から述べると、抗がん剤治療中でもアートメイクの施術が可能な場合があります。

しかし、治療中は薬の副作用で身体に大きな負担がかかっています。

抗がん剤治療中のアートメイクは、さまざまなリスクが生じることも忘れてはいけません。

今回は、抗がん剤治療中のアートメイクにおけるリスクや注意点、施術を受けたいと思ったらどうすれば良いかを解説します。

目次

1.抗がん剤治療中の身体の変化

抗がん剤による治療を行うと、副作用により身体にさまざまな変化が生じます。

まずは、身体にどのような変化があるのか把握しておきましょう。

抗がん剤治療で一般的には以下のような副作用がみられる可能性があります。

治療直後

アレルギー反応、血圧低下、不整脈、呼吸困難

治療から1~2週間

吐き気、食欲低下、全身倦怠感、下痢、便秘、口内炎

治療から2週間以降

脱毛、手足のしびれ、色素沈着や乾燥など皮膚の異常

また、血液検査をしなければわからない副作用として、肝機能障害、腎機能障害、白血球・好中球・血小板の低下などもみられる場合があります。(注1)

副作用には個人差があります。体調によって副作用が早く表れたり、症状が強く出たりすることも留意しておきましょう。

抗がん剤治療が身体へ及ぼす影響を把握したうえで、アートメイクのリスクや注意点を知ることが大切です。

2.抗がん剤治療中にアートメイクを受けるリスクや注意点

アートメイクは抗がん剤治療の前に行うと良いとされています。

抗がん剤治療中にアートメイクを受けると、少なからずリスクが生じるからです。

抗がん剤治療中のアートメイクに関するリスクや注意点を解説します。

2-1.ダウンタイムが長引く場合がある

抗がん剤治療中は、抗がん剤の副作用やがんの影響で、血小板が減少している場合があります。

血小板の減少が起きているときは、出血しやすく止血しにくい状態です。

小さな傷でも血がとまらなかったり、あざができやすかったりすることから、ダウンタイムが長引く可能性があります。(注2)

2-2.施術中に気分が悪くなる可能性も

施術中に気分が悪くなる可能性もあります。

アートメイク自体の施術時間は1~2時間程度とされていますが、カウンセリングなどを含めると3時間程度かかるケースもあります。

さらに、アートメイクを受けるクリニックへ行くまでの移動時間などを含めると、身体に負担がかかることを頭に入れておきましょう。

2-3.感染症に注意しなければならない

針を刺す行為は感染症のリスクがあります。

抗がん剤治療をしている方の多くは免疫力が低下しており、感染症にかかりやすい状態です。

また、免疫力が低下している状態で感染症にかかると重症化しやすいリスクも抱えています。

アートメイクは比較的安全性の高い施術ではありますが、抗がん剤治療中の方は必要以上に注意が必要となります。(注3)

2-4.病院によってはMRI検査が受けられない

「アートメイクを施すとMRI検査が受けられなくなるのでは?」と疑問に思う方もいるかもしれません。

確かに、アートメイクの色素には微量の金属成分が含まれており、MRI検査の電磁波による火傷のリスクがわずかながら存在します。

しかし、日本国内のアートメイクで使用される色素の金属含有量は、ごく微量のためMRI検査の妨げになるケースは稀です。

ただし、病院によっては「アートメイクを行っている患者のMRI検査はできない」としている場合もあります。

病院によって対応が異なるため、アートメイクをしていてもMRI検査を受けられるか、事前に病院に確認しておくと安心です。(注3)

3.抗がん剤治療中にアートメイクを受けたい時は?

アートメイクは、基本的には抗がん剤治療を開始する前に行うのがおすすめです。

しかし、想像以上に脱毛がひどかったり、倦怠感がひどくメイクができなかったりすると「治療中に施術を受けたい」と感じる場合もあるでしょう。

治療中にアートメイクを行いたいときは、まずは主治医に相談してみてください。

相談するときは、現在の自身の体調を伝えたうえで「治療の何クール目から行えるのか」また「治療が終わってから施術を受けた方が良いのか」を確認すると、施術までの流れがわかりやすくなります。

なお、抗がん剤治療が終わっている方でも、まずはアートメイクの施術前に抗がん剤治療を受けていた病院へ相談すると安心です。

抗がん剤治療中は身体に負担がかかる!アートメイクの施術は主治医に相談を

今回は、抗がん剤治療中にアートメイクを行う際のリスクや注意点を解説しました。

アートメイクは比較的安全な医療行為です。

しかし、抗がん剤治療中の施術はダウンタイムの延長やや感染症のリスク、体調の急変に気をつけなければなりません。

抗がん剤治療前のアートメイクを推奨していますが、どうしても治療中にアートメイクを行いたいときは、まずは主治医へ相談しましょう。

身体への負担をなるべく抑えつつ、がん医療アートメイクが安心して行える時期や方法を確認しましょう。

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【参考文献】

(注1)国立研究開発法人国立がん研究センター.“薬物療法 もっと詳しく”.更新日2019年09月11日

https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/drug_therapy/dt02.html

(注2)国立研究開発法人国立がん研究センター.“出血しやすい・血小板減少 もっと詳しく”.更新日2020年04月13日

https://ganjoho.jp/public/support/condition/thrombocytopenia/index.html

(注3)国立研究開発法人国立がん研究センター.“感染症”.更新日2021年07月01日

https://ganjoho.jp/public/support/infection/index.html

(注4)国立研究開発法人国立がん研究センター.“MRI検査とは”.更新日2021年07月01日

https://ganjoho.jp/public/dia_tre/inspection/mri.html

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