がん家系という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
稀に生まれながらにがんの遺伝子の変異を持つ方も存在します。
それは一体どういうものなのでしょうか。
今回はがんの遺伝子の変異を持つ方の特徴などを解説していきます。

がんは遺伝によるもの?
がんの原因は、加齢や生活習慣、喫煙、ウイルス感染など、後天的な要因がほとんどです。
その一方で、特定のがん遺伝子の変異を持って生まれる場合も少なからずあります。
遺伝子変異が親から子へ引き継がれることにより、遺伝子的にがんにかかりやすいケースも出てくるでしょう。
これは両親のいずれかから引き継ぐことが多く、約50%の確率で遺伝します。
このようながん遺伝子の変異がきっかけで発症する疾患は「遺伝性腫瘍症候群」と呼ばれています。
遺伝性腫瘍症候群とは?

がん遺伝子の変異がきっかけで発症する疾患である「遺伝性腫瘍症候群」とはどのようなものなのでしょうか。
特徴などを見ていきましょう。
遺伝性腫瘍症候群の特徴
遺伝性腫瘍の特徴としては、以下の3点が挙げられます。
- 若くして発症すること(若年発症)
- 同じ臓器に同時にがんが多発する(多発性)
- 複数のがんに何度もかかる(反復性)
兄弟をはじめ、これらの特徴がみられる場合は、血縁者の間で同じ変異を共有している可能性があります。
しかし、遺伝するのはがんの症状自体ではなく「体質」であることです。
がんの発症リスクが高めであっても、必ずしも発症するわけではなく、生涯がんを発症しない人もいます。
遺伝学的検査とは
遺伝学的検査は、採血のみで遺伝子の変化が分かる検査です。
遺伝性腫瘍症候群の中には、実際に血縁者が発症した症状で診断される場合の他に、この遺伝学的検査によって遺伝子の変化が見つかることで、初めて診断される疾患があります。
血縁者の中に遺伝性腫瘍症候群と診断されている方がいる場合には、この検査を受けることでがんに罹患しやすい体質かどうかを判定できます。
ここで出た判定により、その後の対策を取ることが可能になるでしょう。
しかしこの検査は、保険適用外になるため費用がかかります。
検査で遺伝子的腫瘍が分かったら

遺伝学的検査を受けることで、遺伝子的腫瘍と確定する場合があります。
それにより、発がん性リスクが高いかどうかが分かります。
検査を受けただけでは何も変わりませんが、体質が分かっていることは大きなメリットになります。
定期的ながん検査の実施や予防的な手術を受けるなど、具体的な対応策があるためです。
それらは今後、先々の病気に対するリスクを抑えることに繋がっていくでしょう。
また、診断を受けた後は、専門知識を持つ医師や遺伝カウンセラーや、遺伝性腫瘍を専門とする外来を持つ病院で相談することも可能です。
遺伝によるがんは検査をすることで対策できる
がんの中には親から子へ、遺伝子の変異が遺伝することで発症しやすくなる遺伝性腫瘍症候群というケースがあります。
兄弟や血縁者の中に診断されている方がいる場合は、検査を受けて確認すると良いでしょう。
もしも、がんが発症しやすい体質であるということを把握できた場合には、禁煙や禁酒を行ったりするなど、がんにかかりにくくするために生活習慣から見直しましょう。
